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2005年8月18日 (木)

ガソリン税に消費税

当校の受講生の皆さんは、ほとんどがマイカーでの通所です。都会の方が聞くと”贅沢な”と思われるかもしれませんが、田舎では公共交通機関が非常に不便であるため、移動はマイカーに頼らざるを得ないというのが半ば常識です。

で、そんな中、最近ガソリンの値段がガンガン上がっている今日この頃、改めて思うことがあります。一時は90円台にまで下がった価格が、最近は1リットル130円でしょうか?  原油価格が値上がりしていますから、仕方ないといえば仕方ないのかもしれません。でも、一部のガソリンスタンドの明細で、ガソリン本体価格とガソリン税額が分離して表示されているレシートを見たことはありませんか?

1リットル130円なら、ガソリン:76.2円、ガソリン税:53.8円、消費税:6.5円 合計:137円という具合です。ガソリン税高いですね。

普通車で満タン給油すると約50リットルぐらいが通常です。

130円×50リットル=6,500円+消費税5%=6,825円です。

内訳は、ガソリン価格 3,810円、ガソリン税2,690円、消費税325円です。

さて、この数字を見て何か感じませんか?

3,585円×5%=190.5円
2,690円×5%=134.5円
190.5円+134.5円=325円

そうです。134.5円は、ガソリン税にかかっている消費税なのです。税金に税金がかかっているんですねぇ。1回給油すると缶ジュース1本分以上の”税金の税金”を払っているわけです。

ちなみに、私もそうですが、1ヶ月に1回給油するとすると、年間にすると134.5円×12ヶ月=1,615円となります。これって、一般的なクレジットカードの年会費を払っておつりが来る金額ですねぇ。

さらにちなみに、このガソリン税への消費税は、みんなが払っている金額を年間で合計すると億単位のお金になることは間違いありません。

で、ガソリンだけじゃなくて、軽油もそうなのならなんとなくそんなものかなと思えないこともないのですが、軽油の場合は分離課税されているので、軽油税に対する消費税はかかっていません。

この違いは、税の支払い者がメーカーであるか消費者であるかの違いだそうで、違法ではないそうです。輸入品においては関税に対する消費税がかかっていますが、それと同じだそうです。ですので、税金の無駄遣いがなければ、早々目くじらを立てることでもないそうです。(ガソリンと軽油で違うのは感覚的には納得できませんけどね・・・)

ですが、話はここまででは終わりません。

本当のガソリン税は、53.8円ではなく、28.7円なのです。

「ガソリン税」といわれている税金は、揮発油税+地方道路税であり、それぞれの法律で税率が定められています。

【揮発油税法】
(税率)
第九条  揮発油税の税率は、揮発油一キロリットルにつき二万四千三百円とする。

【地方道路税法】
(税率)
第四条  地方道路税の税率は、揮発油一キロリットルにつき四千四百円とする。


これを1リットルあたりになおすと、24.3円と4.4円ですから、足して28.7円が法律でもともと定められたガソリン税なわけです。

なのに、なぜ、53.8円取られているかというと、高度経済成長期に車がバンバン増えて道路を急いでたくさん作らなければならなかった昔の時代に、「租税特別措置法」という法律で、”一時的”に税率を上げたのです。

【租税特別措置法】
(揮発油税及び地方道路税の税率の特例)
第89条 昭和54年6月1日から平成5年11月30日までの間に揮発油の製造場から移出され、又は保税地域から引き取られる揮発油に係る揮発油税及び地方道路税の税額は、揮発油税法第9条及び地方道路税法第4条の規定にかかわらず、揮発油1キロリットルにつき、揮発油税にあつては45,600円の税率により計算した金額とし、地方道路税にあつては8,200円の税率により計算した金額とする。

これを1リットル当たりに換算すると、45.6円+8.2円=53.8円ですね。

でも、1行目を良く見てください。「平成5年11月30日までの間」とあります。あれ? 過ぎてますね? この特措法には続きがあります。さらに、おまけ付です。

2 平成5年12月1日から平成20年3月31日までの間に揮発油の製造場から移出され、又は保税地域から引き取られる揮発油に係る揮発油税及び地方道路税の税額は、揮発油税法第9条及び地方道路税法第4条の規定にかかわらず、揮発油1キロリットルにつき、揮発油税にあつては48,600円の税率により計算した金額とし、地方道路税にあつては5,200円の税率により計算した金額とする。《改正》平10法23
《改正》平15法0083 第1項の規定による揮発油税及び地方道路税については、地方道路税法第7条第2項、第9条第2項、第10条第1項、第12条第3項及び第13条第1項中「287分の44」とあるのは「538分の82」と、「287分の243」とあるのは「538分の456」として、これらの規定を適用する。

というわけです。平成20年まで延長されました。

おまけというのは、地方道路税の割合が下がってしまったということです。(こんなところにも地方切捨ての論理が・・・。)

で、現在、ガソリン税は、1リットル当たり、48.6円+5.2円=53.8円ということになっているわけです。

特別措置法で余計に支払っているガソリン税は、53.8円-28.7円ですから25.1円です。

先ほどと同じように50リットル給油したとすると、

25.1円×50リットル=1,255円となります。

つまり、1回の給油で1,255円、平均月1回の給油とすると12ヶ月をかけて、年間15,600円のお金を、急いでたくさんの道路を作るために本の法律で決められた本来の税額よりも余計に払っているという計算です。

※ちなみに、53.8円のガソリン税全体だと、53.8*50*12=32,280円ですよ。

人口が減り、車が減り、交通量が減ることがわかりきっていて、「無駄な道路は作らないようにしよう!」といわれているのに、「道路を急いでたくさん作るための”特別措置法”」って、どういうことなんでしょうか・・・? 不思議ですねぇ・・・。多分、平成20年以降は、延長されないです・よ・ねぇ・・・???

全国4,000万のドライバー諸氏! このままでいいのでしょうか? 私はなんだか納得いきませんねぇ・・・。

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